人はなぜオケに入りたがるのか？　それはそこにオケがあるからだってなことを昔から申しますが、今日はいつもの場所にないんです。オケが。いつもの場所というのは新宿、それが今日は吉祥寺くんだりまで来ています。いや、くんだりってことはないですね。何しろ住みたい街ナンバーワンだかツーだか、とにかくおしゃれな老若男女の集うナウな街、吉祥寺。あちらこちらの店先に、揚げ物やらスイーツやらを買い求めるなが～い行列ができております。
　実はオケが毎月の練習場所にしているヤマノミュージックサロン新宿が改装中とかで、しばらくヤマノ吉祥寺に遠征して練習することになったんです。で、そこに、入団を希望される新人さんがやって参りました。遠路はるばる良くおいでなさった、まあお茶でも一杯と言う間もなく、入団テストが始まります。新人さん、一見落ち着いてにこやかにされていますが、心臓はバクバクに違いありません。絶対にそうです！　だって知らない人が大半の聴衆を前に、いきなり一人で演奏するんですよ。これで緊張しなかったらいつ緊張するんですか！　が、しかーし、実際に演奏が始まると、一つ一つの音が明瞭でよどみない旋律が心地好く響き渡ります。うーむ。やはり音は人柄を表すのかもしれません。ちょっとやそっとでは動じない芯をお持ちの方なんでしょう。何か緊急事態が起きたら、この人についていけば助かるはずです。テストの結果は言うまでもなく合格。キヨシ先生も、音のきれいさと確かさを誉めてらっしゃいました。パチパチ。
　それから通常の練習に戻り、３月11日の自主コンサートに向けての猛特訓（笑）が始まりました。それだけでなく、コンサートの1ヶ月ほど前にハワイで行われるウクレレピクニックに参加する団員はそちらの練習も行うので大忙しです。
　最後にどうでもいい話ですが、ヤマノ吉祥寺の壁はちょっとチョークっぽい素材で、もたれると服が白くなってしまいます。安易に寄りかかるんじゃない、己の脚でしっかり立て！　という教訓が込められている……なんてことは誰も言ってなかったので、たぶん違うでしょう。

ＵＯＪ団員リポーター　2ndパート　ノムさん