いざライブハウスへ

時は平成２３年３月末の夕刻。新宿山野楽器からウクレレを担いで移動する集団がございました。一行が向かうは高田馬場のBLUE DARAGというライブハウス。

今日は楽団始まって以来初の発表会。着くなりグループ毎の練習に余念がありません。
この日はオーケストラの練習会があり、事前に集まってはいたのですが、当日合わせなければならない曲が２曲ありましたので、発表会の課題曲についてはほとんど練習時間を取れませんでした。そんな訳で本番前に最終チェックとなりました。

「この発表会は人前での演奏に慣れるという事はもちろん、音楽を聴いてもらうという意識を持つ。他人の演奏にも耳を傾ける。演奏者も間違いを恐れずに楽しむといった様々な角度から音を意識するという事が目的です」

こんなキヨシ先生の開会宣言に続き、先生自らいつもの青レレで２曲を演奏されました。
その沁みる音に団員の心が盛り上がったところで発表会のスタートです。

今回のグループ演奏では、ひとチーム４人から６人で８チームに組分けされ、各グループ2曲の課題曲を弾きます。いつもは40人で演奏する曲も少人数だとよりリアルな響きになりますので、ミスタッチもしっかり判ります。静かな曲は尚更ですので緊張の方も倍増します。

グループ演奏の後は、1st,2nd,3rd,4thとパートごとの演奏。以前弾いた事があるとはいえ今回は同じパート同士なので誰かがいつもとは違うパートを弾く事になりますが、そのへんはなんなくこなす頼もしい人たちです。因みに私はいつものパートだったのですが・・。

次に各パートリーダーによるソロや団員による自由曲が披露されました。ジャズ系の曲が多かった様ですが、ドッキリしたり、ウットリしたり、ニンマリしたりとそれぞれあじわい深いパフォーマンスでした。中でも仕事の都合によりやむを得ず３月で退団された方の演奏は、また一緒に音を出せるその日までみんなの心に残っていると思います。

そして、最後はハワイアンを全員でソロ回しして締めくくりました。

緊張もミスもしましたが、とても素晴らしい時間になりました。大人数の楽団ですが、それもひとりひとりが集まってのもの。今回の小さなグループで練習、演奏する事で増した連帯感が、今後オーケストラが出す音の栄養分となって行くのだと思います。

ウクレレオーケストラ・オブ・ジャパン・・ただ今、成長中です。

ＵＯＪ団員リポーター　1st　いざわさん

緊張感漂う練習会場

いよいよこの日が来てしまいました。オケ内発表会です。

１チーム２曲４人程度でオケのレパートリーを弾くのですが、４パートの曲は漏れなく１人で弾くことになり、それだけで一気に緊張感が高まります。

そしてなんと私たちのチームは２曲とも暗い曲（良く言えば重厚？）。
他のチームが立ち上がったり手拍子が入ったりと盛り上がる中、静かなのでさらに緊張感が・・・。くじを引いた自分を恨みながら、なんとか最後まで弾ききりました。

でも自分の番ではない時は気楽なもの。
他のチームの演奏は聴いていてとても楽しかったです。

外から客観的に聴くのは初めてなので新鮮だったり、レパートリー増えたなぁとしみじみしたり、明るい曲楽しそうでいいなぁと羨んだり、弾く人やウクレレによって音色が変わるなぁと感心したり・・・いろいろな思いを抱きつつ発表会は進みます。

そして発表会も終わりに近づいた頃・・・４月からの転勤のため、３月で退団する人が駆けつけてくれました。発表会の日付が変わったせいで最初から参加することはできなかったのですが、最後に顔が見れてよかったです。
月に１度 数時間一緒なだけと言われればそれまでですが、曲がりなりにも苦楽を共にした仲間なので、去っていくのを見送るのは毎回寂しいものです。

月並みですが、出会いがあれば別れもある、という言葉が染みました。
でも別れがあれば出会いもある。多分。
オーディションもあるようなので、また新しい仲間が加わるのを楽しみに。。。

ＵＯＪ団員リポーター　2nd　ゆえちゃん